賃貸不動産営業のとある一日

不動産 不動産会社の新人さんへ

【実務のお話】賃貸不動産営業マンのとある1日

2022年1月21日

今回は、賃貸不動産営業マンのとある1日ということで、実際に私が過ごした1日の流れを書きます。

賃貸不動産業界を目指している方、興味がある方、ご一読頂ければ何となくでも仕事のイメージが出来るかなと思います。

まずはざっくりと、とある日の仕事内容をまとめます。

午前:メールにてお客様対応、お問い合わせ対応、申込物件の諸手続き

午後:内見案内、写真撮影、物件の打ち込み、掲載物件の空室確認

やる事自体はかなりシンプルです。

不動産営業マン:午前の仕事

午前中はメールにてお客様対応、お問い合わせ対応、申込物件の諸手続きをします。

それでは、各項目について詳しくまとめます。

メールにてお客様対応

前営業終了時間から来ている既存のお客様(一度問い合わせor来店頂いた方)からのメールや、新規でのお問い合わせに対応します。

既存のお客様の場合

① お部屋探しの条件変更連絡

→「こういった条件も追加して探して欲しい」といった内容です。

この場合は新しい条件で物件を調べ、メールで物件資料を送るので、通常よりも時間が掛かります。

② ポータルサイトで気になる物件の募集状況確認

→ポータルサイト(スーモやホームズ等)で見つけた、気になる物件の募集状況を教えてほしいという内容です。

ネットで掲載されている物件は、基本的に全て募集書状況を確認することが出来ますので、自分の店舗で紹介していない物件の状況を確認する事が出来ます。

③ 来店予約

→「何日の何時に来店したいです」等の事です。スケジュールを確認して日程調整の上、来店予約をお取りします。

新規のお客様の場合

ポータルサイトからの問い合わせや自社ホームページからの問い合わせがあります。

問い合わせのパターンはだいたい2パターンです。

パターン①:掲載している物件に対する問い合わせ

この場合は、問い合わせ頂いた物件の空室状況を確認して、空き状況を連絡します。

パターン②:希望条件に合う物件を探して欲しい問い合わせ

不動産会社のホームページでよく「物件リクエスト」のような文言を見るかと思いますが、それがこれです。

お客様の希望条件が送られてきたら、条件に合いそうな物件を調べてお客様へ希望の方法(メール・ライン等)でご紹介します。

申込物件の諸手続き

申込物件とは、お客様からお申込みを頂いた物件のことです。

一つの物件に申し込みを頂くと、入居審査→契約金のご請求→ 契約 → 鍵のお渡しと流れが分かれています。

諸手続きというのは、各フェーズで必要な対応の事を言います。

『入居審査の時』であれば、

貸主や管理会社から「申込者の収入証明書が欲しい」と言われたら、お申込み頂いたお客様へ「収入証明書のご用意をお願いします」と連絡し、用意して頂いたらそれを管理会社へ送ります。

『契約金のご請求の時』であれば、

契約金の請求書の作成・送付を行います。

その他にも契約書類の作成やチェック等、私が働いていた会社では基本的に一通り自分で対応していました。

不動産営業マン:午後の仕事

午後は内見案内、写真撮影、物件の打ち込み、空室確認を行なっていました。

内見案内

お客様が内見希望している物件の案内をします。

一度店舗に来店頂いて案内をする場合もありますし、直接現地で待ち合わせして、そこから案内する場合もあります。

内見後は、物件の気に入り度合いによって申し込み手続きを進めたり、引き続き検討頂く場合は現地解散もありましたね。

もちろん、お客様の希望があれば、内見後事務所に戻って別の物件をご紹介・ご案内に行くこともあります。

物件の写真撮影

ホームページに掲載するorしている物件の写真を撮りに行きます。

写真が無い物件よりも写真が充実している物件の方が問い合わせして頂ける可能性が高いので、時間がある場合には条件の良い物件の写真を撮りに行ったりもします。

物件の打ち込み

自社ホームページやポータルサイト(スーモやホームズ等)に物件を掲載する事を、「物件の打ち込み」と言います。

物件をたくさん載せていた方がお客様からの反響も得やすいので、出来るだけ良い物件を多くホームページやポータルサイトに掲載するようにします。

会社によっては自社ホームページのみに特化して、ポータルサイトには物件を掲載しない場合もあります。

ちなみに、ポータルサイトはスーモ・ホームズ・アットホーム等がありますが、これらのサイトは運営が異なるので、同じ物件でも各サイト毎に登録しないといけません。

打ち込みに慣れても、この「同じ物件を何回も別媒体に掲載する」というのは本当に面倒でした...。(笑)

掲載物件の空室確認

こちらも大切な作業です。

打ち込みした物件が「募集中か募集終了か」を確認する事を、空室確認と言います。

基本的に物件を打ち込んでから2週間に一回のペースで確認していく必要があります。

確認をしないと自動的に掲載を落とされてしまう場合もありますので、こちらもしっかりと確認していかないといけません。

web上で確認出来る物件も増えましたが、物件毎に管理会社(お部屋を募集している元会社)へ都度電話して確認したりもします。

地味に時間がかかる作業です。(笑)

以上、賃貸不動産営業マンのとある1日でした!

この記事では「とある一日」に着目しているので午前午後でやる事を分けていますが、毎日の仕事として考えると、本記事のすることを必要に応じて対応しているといったイメージです。

お客様から当日の内見希望連絡が入る可能性もありますし、午後は雨が降るから午前中に撮影に行くなんて事もあります。

実際のところ、不動産営業の場合はいつ新規のお客様が来店されるかなんてわかりませんし、一日一日のスケジュールが決まっているわけではありません。

数ある業務のうち今何をすればいいかなと考えながら行動するようになると思います。

それではこの記事はこんなところでおしまいとさせて頂きます!

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